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懐かしのドライブ同好会

毎日時間とお金を持て余していた大学生時代、私はアルバイトの仲間8人(男4人、女4人)とドライブ同好会なるものを結成し、度々ドライブに出かけました。

地元が神戸近郊の私たちが良くドライブに行った先は、淡路島1周、丹後半島の海岸沿い、紀伊半島の海岸沿いなどです。

とにかくいつも無計画なドライブでしたので、道中は適当、おもしろそうなスポットがあれば立ち寄り、日帰りが困難になった場合は行き当たりばったりで宿を探したりしました。

ドライブにはいつも車2台で出かけました。携帯電話など普及していない時代でしたが、できるだけ2台で連なって走り、お互いの車内での会話が聞こえるようにラジオの周波数を合わせてみんなで会話を楽しんだりしました。

淡路島のドライブで楽しかったことは、良さそうは海岸や岩場を見つけると、魚釣りをし、釣れた魚を火であぶって食べたりしたことです。また島へ渡るフェリーでは、当時付き合っていた女の子とグループを離れ甲板に上がり、二人で景色を眺めている所を見つかり冷やかされたりしました。

丹後半島へ向かう時には、出石そばの店に立ち寄り食べた皿の数を競ったり、城崎温泉街でお土産を買ったりしました。半島内では、「伊根の舟屋」などの素晴らしい文化や歴史にも触れることができました。宮津方面では当然、定番の天橋立の股のぞきも体験しました。

紀伊半島のドライブでは、日帰りは難しくいつも一泊していました。右回りで行ったときは三重県の勝浦で、左回りの時は和歌山県の白浜周辺で宿を探し宿泊しました。この方面では、名勝を巡ったり、いろんな温泉に浸かったりしました。

若かった私たち男連中は、温泉では必死でのぞき穴を探しました。不思議なことに和歌山方面の温泉は、そのあたりの対策はしっかりしていてガードが堅かったのですが、三重県の方ではあまりその対策がとられておらず、かなりの確率で女風呂を覗くことに成功しました。私は、彼女だけにはあらかじめ気を付けるように言っていました。

本当に楽しいドライブの思い出ばかりの学生時代でした。しかしそのころの先輩や友人、彼女とは、阪神淡路大震災でみんなちりじりになってしまいました。今は誰一人連絡先もわかりません。

しかし、あれから20年、そんな無計画なドライブが好きな私は、今は大事な家族を連れてドライブに出かけます。

行き先は、もちろん学生時代に回ったコースがほとんどです。家族は初めての景色を楽しんでくれていますが、私ひとり懐かしさに浸っています。

そして妻と二人の子供は、私が道やおもしろいスポットにとても詳しいことを不思議がっています。あのころの仲間も、お父さんやお母さんになって、同じように愛する家族とドライブに出かけていたらいいな、と心から思います。そして、偶然どこかで彼らに会えることをほんの少しだけ楽しみにしています。

ただ私も40を過ぎましたので、今は温泉に入っても、もうのぞき穴を探すことはありません。